ArCS 北極域研究推進プロジェクト

ArCS通信

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2019年7月1日(月)~2日(火)にカナダ・ケンブリッジベイのCHARS(カナダ極北研究ステーション)で「Canada-Japan Future Collaboration Workshop on Arctic Environment based at Canadian High Arctic Research Station (CHARS) Campus」(※英語ページ)と題するワークショップを実施しました。このワークショップは、ArCS国際連携拠点のひとつでもあるPOLAR(カナダ極地知的基盤機構)(※英語ページ)と共同で、カナダ・ヌナブト州ケンブリッジベイの周辺地域における日本・カナダの共同研究について情報交換するとともに、現地住民も含めた両国の協力体制を強化することを目的として開催されました。

野外観測を実施する研究者にとって、天気予報は計画の立案・実施および安全対策を考慮するのに必要不可欠な情報です。しかし、気象予報センター(プロバイダー)から提供される情報は常に不確実性を伴うため、ユーザー側はそれを理解した上で活用する必要があります。一方、ユーザー側は予報に必要な観測データを気象センターに提供することで、数値予報の初期値とモデルの精緻化と予報の不確実性の低減に貢献しています。このようにプロバイダーとユーザーは相補的な関係にありますが、ユーザー個人レベルではプロバイダーに効果的に情報を伝達できていなかったのが実情です。

2019年4月22日(月)、JAMSTEC横浜研究所において第3回若手研究者海外派遣報告会が行われました。

本報告会では、2018年度のArCSによる若手研究者海外派遣事業によって派遣された中・長期派遣者(是沢(東北大)、徳弘(北海道大)、西澤(横浜国大)、石田(新潟大))、大学院生短期派遣者(繁山(総研大)、坂本(東京大)、幡谷(神戸大))が派遣成果の報告、学会への参加となった実務者短期派遣者(藤田(日本郵船)、杉山(三菱電機)、安部(函館国際水産・海洋都市推進機構)、深谷(商船三井)、夫津木(パスコ)、山崎(ESRIジャパン))がパネルディスカッションという形でそれぞれ発表を行いました。

私は2019年4月8日から4月13日の約一週間にかけて、アメリカのワシントン州シアトル市に位置するアメリカ海洋大気庁(NOAA)アラスカ水産科学センターを訪問してきました。

私は今渡航で自身の研究を進める上で大きな支障となっている仔稚魚(魚の赤ちゃん)の種同定に関する技術を習得することを目的とし、北洋の仔稚魚分類に関する国際的な第一人者であるMorgan Busby博士に直接の指導を賜りました。

2018年10月29~30日にかけて、北極評議会のSDWG定例会合がフィンランド議長国のもと、同国ロバニエミにて開催されました。16か国15機関から約90名が出席しました。会期中、SDWGプロジェクトの実施担当者より進捗状況についての報告がテーマ別に行われました。

東北アジア地域は、北半球の寒極が含まれ、人間が暮らす場所としては地球で最も寒冷な地域の一つです。熱帯アフリカで生物進化をとげたはずの人類はどのようにしてこの厳しい環境に適応するようになったのでしょうか。この点で鍵となるのは文化適応です。人類の行動や観念は、移動自体も含めて人間—環境の相互作用の結果として形成され、さらに変化していきます。人間の文化適応は不可逆的な単なる環境決定論なのではなく、ある条件の社会生態体系における蓋然性によって定められる複合的な進化的事象のある過程とみることができます。このような認識のもと、このプログラムが目指すのは、関連する研究者の国際的共同において知識の交換をすることであり、そのことによって東北アジア地域の地球科学、生物学、考古学、人類学を総合化し、新しい文理融合の地域研究の可能性を探ることにあります。