ArCS 北極域研究推進プロジェクト

ArCS通信

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私は、2017年3月20日~2018年2月1日の予定で、ArCS若手研究者派遣事業の支援を受けて、デンマーク王国・オールボー大学北極研究グループ(AAU-CIRCLA: Centre for Innovation and Research in Culture and Living in the Arctic ※英語ページ)に滞在しています(写真1、2、3)。

アラスカの最北端に位置するUtqiaġvik(以前はBarrowと呼ばれていた)西岸沖のチャクチ海で20178月初旬から中旬に係留観測が行われました。この観測は北海道大学とアラスカ大学との共同で、現地機関の支援も受け、2009年から継続して実施されています。

20171120日(月)~22日(水)に北海道大学・低温科学研究所において,研究集会「グリーンランド氷床における近年の質量損失の実態解明―メカニズムの理解と影響評価―」が開催されました。

私は現在、ArCS 若手研究者派遣事業の支援を得て、極域の研究を専門に行うオランダ北部のフローニンゲン大学のArctic Centre に留学しています。30年近くに渡って北極域の渡り鳥の研究を行っている Maarten Loonen 博士の研究室に籍をいただき、共同研究を進めているところです。そしてこの夏、Loonen博士率いるオランダの調査隊に同行させていただき、北緯79度を誇るノルウェー領のスバールバル諸島にあるニーオルスン基地に2ヶ月もの期間に渡って滞在しました。

ArCS国際共同研究推進メニューのテーマ1では、海洋地球研究船「みらい」の北極航海(MR17-05)において、9月を中心に6時間毎のラジオゾンデ観測をチャクチ海で実施しました(図1、2)。この観測は世界気象機関(WMO)が実施する国際プロジェクトPPP(極域予測プロジェクト)の集中観測期間であるYOPP(極域予測年)の一環として行われ、取得したデータはリアルタイムでGTSと呼ばれる全球通信システムに通報されることにより、PPPが目指す、極域から中緯度の気象予測精度向上に資するものとなります。

ブラックカーボン及びメタンに関する第4回AC専門家会議が2017年10月3、4日にフィンランドのヘルシンキで行われました。アメリカ、カナダ、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、ドイツ、フランス、イタリア、日本、韓国、EU、北極圏アサバスカ評議会(AAC:Arctic Athabaskan Council)、北極圏汚染対策プログラム作業部会(ACAP: Arctic Contaminants Action Program)、北極評議会(Arctic Council)が参加し、日本からは、国立極地研究所の近藤 豊(特任教授)が出席し討議に参加しました。

北極評議会(Arctic Council: AC)の作業部会の一つである北極圏監視評価プログラム作業部会(Arctic Monitoring and Assessment Programme: AMAP)の第31回年次会合が9月12-14日の間、アイスランドのレイキャビックで開催されました。AC正式メンバーである北極圏8カ国(カナダ、デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、ロシア、アメリカ合衆国)と先住民団体6団体のうち3団体(ICC(イヌイット極域評議会), AAC(北極圏アサバスカ評議会), and Saami Council(サーミ評議会))に加えて、日本をはじめとするオブザーバー国(12カ国中6カ国)や関係団体(PAME, CAFF, IASC, Arctic Economic Council, ICESなど)が参加しました。