ArCS 北極域研究推進プロジェクト

ArCS通信

カナックの村人とのワークショップ(カナックから④)

ボードイン氷河の観測からカナックに戻り、現地で暮らす人々とのワークショップを7月25日に開催しました。このワークショップの目的は、カナック村の人々に研究の成果を説明し、環境変化が彼らの生活に与える影響について学び、カナックの持続可能な将来について議論を行うことです。現地の人々は英語が通じないことも多いため、英語とグリーンランド語の通訳を準備し、宣伝用のポスターも現地語表記のものを用意しました。

ワークショップ当日は、北海道大学とスイス連邦工科大学を中心とした研究グループが研究について紹介した後、質疑応答と議論の時間を設けました。会場には50人以上の様々な年代の村人が集まり、熱心に私たちの話に耳を傾けるとともに、多くの質問やコメントが寄せられました。中でも、カナックの村では伝統的にクジラやアザラシの肉を食べていたが、近年は西洋の食材を食べることが多くなり、以前と比べると元気が出ないように感じる、というコメントが印象的でした。村人と交流し、彼らの生活について知る良い機会になったと思います。

浅地 泉/北海道大学

カナックでの研究プロジェクトについての発表風景。

質疑応答の様子。会場には多くの人が集まりました。

Workshopの最後に聞きに来てくださった方々と記念撮影を行いました。

2016年度カナック調査観測メンバー:杉山慎、Evgeniy Podolskiy、漢那直也、榊原大貴、大橋良彦、浅地泉、深町康、西沢文吾(以上、北海道大学)、山崎新太郎(北見工業大学)

その他のカナック調査観測についての記事はこちらから

<2016年>
グリーンランド北西部カナックでの観測(カナックから①)
グリーンランド・ボードイン氷河での野外観測(カナックから②)
グリーンランド北西部フィヨルドでの海洋観測(カナックから③)

<2017年>
グリーンランド北西部、氷床上の観測1 —自動気象測器のメンテナンスー
グリーンランド北西部、氷床上の観測2 —ボードイン氷河における観測—
カナックの住民とのワークショップ
グリーンランド北西部フィヨルドでの海洋調査

<2018年>
グリーンランド北西部カナック氷帽と流出河川での調査
カナック村住民とのワークショップ
Inglefieldフィヨルドでの海洋観測とケケッタ村住民とのワークショップ

<2019年>
グリーンランド北西部におけるカナック氷帽の質量収支と融解水流出の観測