ArCS 北極域研究推進プロジェクト

ArCS通信

カナックの住民とのワークショップ

グリーンランド・ボードイン氷河およびフィヨルドでの観測終盤に、カナックの住民とワークショップを開催しました(2017年7月30日)。2016年に続いて二回目となるこのワークショップは、現地の研究協力者Toku Oshimaの発案と協力で実現したものです。

ワークショップの目的は、カナックの住民にArCSプロジェクトとカナックにおける我々の研究についてその目的と成果を説明し、住民自身の声から環境変化が彼らの生活に与える影響について学び、グリーンランドの持続可能な将来について意見交換を行うことです。ワークショップ当日は、北海道大学(杉山、榊原、漢那)と北見工業大学(山崎)の研究者がスライドを用いた発表を実施しました。また、デンマーク工科大学からカナックを訪れて調査中のグリーンランド人学生の協力を得て、グリーンランド語と英語間での通訳を実施しました。会場には40人以上の様々な年代、職業の住民が集まり、多くの質問やコメントが寄せられ、活発な情報交換を行いました。特に、カナックでの漁業に関わる深度・温度分布などの海洋環境や、今年6月にグリーンランド中部沿岸で起きた地滑りによる津波に関する情報は、グリーンランドの住民にとって直接生活に関わる重要な情報であることから、興味を持ってもらうことができました。本ワークショップは、カナックの住民の生活と研究活動をつなぐ上で非常に良い機会となりました。

野村 大樹(北海道大学/テーマ2研究協力者)


研究プロジェクトについて通訳を交えて発表


質疑応答の様子。会場には多くの人が集まりました


研究成果のひとつである氷河や海底地形の地図が興味を集めました


様々な年齢層、職業、性別の聴衆が発表に聴き入りました