ArCS 北極域研究推進プロジェクト

ArCS通信

カナック村住民とのワークショップ

7月29日にカナック村にて、「環境変動が生活に与える影響」に関するワークショップを開きました。このワークショップの目的は、村の人々に我々の研究取り組みを伝え、氷河や海洋の変動について知ってもらうと同時に、村人が感じる地域の環境変化とその生活へのインパクトについて話を聞き、情報交換を行うことです。2016年から始まり、今年で3年目となる今回のワークショップでは、北海道大学や京都大学、またカルガリー大学から考古学の研究者らも参加しました。私たちは、カナック氷帽や河川の流量観測、Bowdoinフィヨルドでの海洋観測、そしてシオラパルクでの地滑り調査の結果を紹介しました。

ワークショップには、大人から子供まで20~30人の村人が参加して、熱心に私たちの話を聞いていました。村人からは、実際に地滑りが起こりやすい地域はどこか、今後カナックでも地滑りが起きうるのか、といった彼らの生活に直結する質問が多く寄せられました。また研究成果のフィードバックとして、海洋観測で得られた海底地形マップを印刷して配布しました。漁を行う際に参考にしたいと多くの参加者が手に取っており、私たちの研究が彼らの役に立つ部分も大きいのだと実感しました。

また今回はワークショップ後に、身近に感じる環境変化に関するアンケート調査も行いました。少しずつではありますが、村の方も私たちの研究について興味を示してくれていることが感じられ、このような住民との交流の場は重要であると思いました。

浅地 泉(北海道大学)


京都大学・山崎さんによるシオラパルクでの地滑り調査の報告


家族でワークショップに参加し、熱心に話を聞いてくださる方も多かったです


ワークショップ後、村の方を対象に、気候変動に関するアンケートを行いました