ArCS 北極域研究推進プロジェクト

ArCS通信

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本シンポジウムは、ArCS北極域研究プロジェクトにおけるテーマ1(気象・海氷・波浪予測研究と北極航路支援情報の統合)が進める自然科学・工学研究と、テーマ7(北極の人間と社会:持続的発展の可能性)が進める人文社会科学分野の研究成果を共有し、これを多様なステークホルダーに紹介することを目的として開催しました。第1部は双方の研究グループからの研究トピックの紹介です。テーマ1からは、海洋地球研究船「みらい」が実施した初めての初冬の北極航海の紹介がありました。この航海をサポートしたのが、ArCSを通じて開発された海氷の衛星観測情報、これを利用した気象・海氷予測、観測船でこれら情報を受信するシステムです。この航海から、気象・海氷・船体着氷などに関する研究成果が紹介されました。テーマ7からは、気候変化に直面する北極圏社会に関し、経済開発、環境と人間のインタラクション、北極に関する政策研究の概要と、研究成果の紹介がありました。人文社会科学分野の研究アプローチを通じて、自然科学研究の成果を含めた北極圏における環境教育教材を提供した事例や、ロシア北極海沿岸を通る北極海航路が今後はエネルギー資源の輸送回廊となりうることなどが紹介されました。

ArCS国際連携拠点のひとつであるIARC(アラスカ大学フェアバンクス校国際北極圏研究センター)では、開設20周年にあたり、「Japan - U.S. Arctic Science Collaboration-Reflections on the Past Two Decades and Future Opportunities-」と題した会合が2019年3月4日(月)~6日(水)に開かれました。この一環として、ArCS国際連携拠点メニューでは、IARCにおける共同研究の推進を目的とするワークショップ「ArCS Workshop for Promoting Arctic Collaboration between IARC/UAF and Japan」を会合2日目の3月5日(火)に実施しました。ワークショップには、日米双方から約50名の参加がありました。

CBirdは北極評議会CAFF(北極圏植物相・動物相保存作業部会)の元にある北極域の海鳥に関する専門家作業グループです。CBirdには北極圏8カ国に加え、オブザーバー国4カ国(日本、イギリス、オランダ、フランス)が参画しています。2019年の年次会合はアイスランドのアークレイリのCAFF事務局において3月26日〜29日に開催されました。今回の会合では進行中のプロジェクトの進捗報告、また今後のプロジェクト計画に関する議論が行われました。

北海道大学北極域研究センターより第4回WGICA(中央北極海における統合的な海洋生態系アセスメントICES/PICES/PAME合同ワーキンググループ)ワークショップについてご案内を頂きましたので、ご案内いたします。

詳細は下記のURLをご覧ください。

http://www.arc.hokudai.ac.jp/4th-wgica/

2019年2月23日に、東京の日本科学未来館にて、グリーンランド在住の猟師大島トク氏を招き、トークセッション「ARCTIC LIFE ~極北の狩人と雪氷学者を囲んで」を開催しました。大島トク氏は、私達のグリーンランドでの研究を長年サポートしている現地の協力者です。本イベントは、現在の北極の環境と、そこに暮らす人々の文化・生活、北極域の重要性について、一般市民の理解を深めることを目的として行われました。当日は、私達の予想を大きく上回る3歳から70代までの39人が参加され、とても賑やかなイベントとなりました。

2019年2月15日(金)に北海道大学総合博物館において、一般向け講演会「グリーンランドとアイヌの狩猟文化:環境保全と文化継承の取り組みから」を開催しました。この講演会ではグリーンランド・カナック村の大島トク氏やアイヌ文化の継承者を招いて、狩猟・漁業と文化継承について講演するとともに、座談会形式で意見交換を行いました。